SM調教

SM初心者の方へ

SMの基礎知識

SMとはSがMを痛めつけたり辱めたりして、それによってMが快感を得るものだと単純にそう考えている人が多いでしょう。確かに傍から見た光景はそれで間違いないのかもしれません。しかし実際にプレイを行っている二人の間では必ずしもそうとは限らないのがSMというものなのです。
例えば鞭でMを叩いているとします。これは痛みを与えている行為に見えますが、ただの苦痛を伴う痛みの場合と快感を伴う痛みがあります。また鞭で叩く行為によって仕込み、調教を行っている場合もあります。そしてこれはSMという枠の中でのプレイでなければただの暴力や虐待となってしまう行為です。
このように外からと中からでは見え方も意味合いも異なる行為がSMには多々あり、SMの際に行うプレイ内容も多種多様、一概にSMプレイはこうやるというものが無いのです。
そしてSMの本質とはプレイの際の行動や快感ではなく、SとMが同じ世界観を共有する心と心の繋がりにあります。
自分でパートナーを探し、同じ世界観を共有できるようになるには時間がかかるでしょう。しかしそれによって生まれる信頼や絆もSMプレイの中では快感へと繋がる重要な要素となるので、焦らずじっくりと関係を育みましょう。

SMにおける調教とは

調教と言うのはあくまでも調教、つまり教え込むことです。なので調教=プレイではありませんし、命令を無理やり聞かせることではないので、そこをまずはご理解ください。
SMにおける調教は躾と言い換えることも出来ます。つまり頭だけで理解させるのではなく体に教え込み、習慣づけさせるということです。そしてその習慣を癖にするのです。
そのために必要なのが経験と暗示です。つまり暗示状態で経験を積ませること、それこそが調教と言うべきものなのです。
停止しているエスカレーターを歩いたことがあるでしょうか?経験のある方なら分かると思いますが、普段の動いているエスカレーターを歩くようにはなかなか上手くいきません。それはエスカレーターは常に動いているものだという暗示が働いているからです。暗示状態で当たり前の事がそうでなくなった時、人の脳は正確な判断が出来なくなります。そしてその情報は脳に強く刻まれるのです。
しかし脳に刻まれた情報とは使わなければ一時的に奥に引っ込んでしまいます。その引っ込んだ情報を定期的に引っ張り出してやるとその情報が習慣となり、癖となるのです。
皆さんが歩く時、ドアを開ける時、水を飲む時、文字を書く時など普段当たり前に行っている行動はこのようなプロセスの末に習慣となり、癖となっているのです。分かりやすいもので言うと文字の書きとりです。最初は誰だってひらがなすら書くことはできませんが、書き取りの練習を繰り返ししたり、文章を書いたりと繰り返しの経験をしてきた結果、自分の思い描く文章が自然と書けるようになっていったのです。
SM調教において経験と暗示の他にサプライズが重要な項目になります。サプライズは先ほどの当たり前が当たり前でなくなる状態の事です。Mというのはサプライズを繰り返すことによってによって興奮や安心を抱き、S側により強い好意をもつようになります。
習慣と暗示とサプライズを上手く使いこなすことが調教において最も重要です。ただしこれを使いこなせるようになるにも経験が必要です。いきなり完璧なSになろうとせず、一歩一歩確実に調教のテクニックを磨いてください。